2001年からオーストラリアに住み始め、ここでの生活に大きな不満もなく今にいたります。
オーストラリア大好き♪ってわけじゃなく「どこに住んでもいいかな」というテンションでここ最近は過ごしています。今は冬なので常夏の国へ飛んでいきたい気分になっていますが。
あ え て オーストラリアの嫌いなところをあげるとすればこんなところかな、と思いついたものをお伝えしていこうと思います。
もくじ
- 1 ①オーストラリア国内旅行、ご当地グルメがない
- 2 ②オーストラリアから海外旅行、どこにいくにも遠い
- 3 ③業者の自宅訪問のアポがざっくりすぎる
- 4 ④オーストラリアの公共の交通機関:時間通りなら「ラッキー」
- 5 ⑤オーストラリアの医療システム:専門医に行く前のGPがめんどうくさい
- 6 ⑥5年おきの永住権の更新「再入国ビザ」がめんどうくさい
- 7 ⑦良く言えば「フレンドリー」悪く言えば「なれなれしい」
- 8 ⑧日本に比べると何かと危険は多い(毒クモ・テロ・紫外線etc)
- 9 ⑨海外生活にありがち?日本人が日本人を利用する・安く使う
- 10 ⑩母国に帰国する人も多く「別れ」に慣れる、刹那的な人間関係
- 11 まとめ:オーストラリア生活は嫌いなところよりメリットの方が多い
①オーストラリア国内旅行、ご当地グルメがない

しょっぱなから「食べ物」の話で恐縮ですが、オーストラリアの国内旅行は「食」の楽しみがないんです。
日本だったら他県にいけばその土地のご当地の食べ物があるでしょう?大阪はたこ焼きやお好み焼き、香川はうどん、北海道ならラーメン、って感じで各都道府県ならではのグルメが楽しめます。
オーストラリアは州をまたいで国内旅行をしても、でてくるものは「ハンバーガー」とか「フィッシュアンドチップス」ですからね。(おいしいから食べちゃうけど)
オーストラリア国内を旅しているのに食べたくなるものはタイ料理だったりベトナム料理だったりしますし。
②オーストラリアから海外旅行、どこにいくにも遠い

オーストラリアは南半球のすみっこに位置し、私はその南東部のシドニーに住んでいます。
シドニーから日本までは約9時間半のフライト、北米・南米・ヨーロッパは丸1日、もしくはそれ以上かかってしまうんですよね。
気軽に行ける海外旅行先はニュージーランド、ニューカレドニア、フィジーあたりになります。5日前後ででサクっと行ける旅先の選択肢はかなり絞られます。
ニュージーランドには何度か旅行に行ったのですがオークランドの街の雰囲気がシドニーのピットストリートを彷彿させるんですよねぇ、、、、詳しい方は「そんなことない!」という言い分があるかと思いますが、あくまでも私の印象です。
ヨーロッパ在住や東南アジア在住の方のブログを拝見すると、陸路でいろんな国へひょいひょいお出掛けされててうらやましい。
③業者の自宅訪問のアポがざっくりすぎる

バスルームの水漏れや不安定なインターネットなどの修理・メンテナンスなどで業者が自宅に来てくれることがあります。
オーストラリアの業者のアポは「●日の午前中(午後)」って感じで、かなりざっくり。「●時」と指定されても時間通りに現れることはまずあり得ません。
去年はネットがずーっと不安定で、入れ替わり立ち代わり自宅にネットの技術者が来てました。私は自宅に引きこもって生活しているので、業者が何時にこようが、何時間遅れようがかまいません。でも、働いている人だったら大変です。
【関連記事】大混乱のオーストラリアのインターネット事情(TPGでNBNを申し込みの場合)
④オーストラリアの公共の交通機関:時間通りなら「ラッキー」

オーストラリアに限ったことではありませんが、日本以外の外国では公共の交通機関が時間通りじゃないことが「当たり前」という感覚になってきます。
一時帰国中、数分の遅れでも電車のホームに「申し訳ございません」とアナウンスが入ることにびっくりします。
時間通りに電車もバスも来ないし「まぁ遅れるだろうな」と、待ち合わせ先に早めに到着するように家を出ればちょうどいいので15分~20分前行動になりました。
時間通りに待ち合わせ場所についても、待ち合わせの相手が遅れてくるんですけどね。人も乗り物も時間にルーズです。
⑤オーストラリアの医療システム:専門医に行く前のGPがめんどうくさい

オーストラリアの医療制度は、まず体調不良になったらGP(General Practioner)と呼ばれる一般開業医で診てもらい、必要に応じて専門医を紹介してくれます。お薬で対応できる場合はGPから処方箋がでます。
日本の場合は、直接、耳鼻科や泌尿器科、眼科などの専門医のところへ出向くことができますが、オーストラリアはどのような症状であろうとまずGPへ行かなければなりません。
二度手間だなぁ、って思うんですよね。
数年前にひどい結膜炎になったのですが、この時もまずGPへ行き、GPの先生の紹介状を持って眼科の専門医へ行きました。
直接、専門医に診てもらうことができれば、だいぶ時間短縮になるのに。
⑥5年おきの永住権の更新「再入国ビザ」がめんどうくさい

オーストラリアのビザ代、今月(2019年7月)にまた値上がりしましたね。強気というかぼったくりというか、、、。
永住権を取得後も、国外へ出た際に再入国ビザ(レジデントリターンビザ・Resident Return visa)がないオーストラリアに入国できなくなってしまいます。
再入国ビザの有効期限は5年。国外に出る予定がない人は取得する必要がないものですが、一時帰国や旅行で国外に出るので、私は5年おきに更新を継続。
ネットで簡単に取得できるので、手続き自体は難しいものではありません。でも375ドルもかかります。(2019年5月の申請料)
※市民権(オーストラリア国籍になる)を取得すればレジデントリターンビザは不要になりますが、私は日本国籍をキープしたいんです。
【関連記事】オーストラリア永住権の更新【レジデントリターンビザ】概要と申請手順まとめ
⑦良く言えば「フレンドリー」悪く言えば「なれなれしい」

オーストラリアは多民族国家なのでオーストラリア人限定の話じゃないのですが、世界中から集まっている移民の皆さんを含め、「異常にフレンドリーな人」の割合が多いと感じます。
私の性格の問題もあるんだけど、それほど仲良くない人やまだ友達とは思っていない人になれなれしくされると引いてしまうんですよね。
人との距離感がおかしくなっちゃってる在住日本人も多くて、なぜか私のことを「友達」だと勝手に認定し、変になれなれしい態度や図々しい態度をとる人とは距離をおかないと気持ちが消耗します。
【関連記事】海外生活が長い人の特徴「なぜ変な人が多いのか?」を当事者が真面目に考える
ローカルの職場で働いていましたが休憩時間が苦痛でなりませんでした。
フレンドリーに接してくれることはありがたいと思わなきゃいけないし、相手だって気を使って話かけている、ってことはわかってました。
しかし本心は「お願いだから私に関心を持たないで」でしたから。
私は職場へは仕事をしに行っていたので友達はいらないんです。
私生活でも友達の必要性はあまり感じていません。こんな性格なので現地の人々のフレンドリーかつ馴れ馴れしい態度はきつかったんです。
【関連記事】友達はいらないから「好かれないようにする努力」は必要だな、と思う
⑧日本に比べると何かと危険は多い(毒クモ・テロ・紫外線etc)

世界各国の治安の良さを決める「世界平和度指数」では日本は10位、オーストラリアは12位。シドニーに長く住んでいて日常生活で危険を感じることはありません。
しかし、現在のオーストラリアのテロ警戒レベルは5段階中3の「PROBABLE」(PROBABLEの意味は「ありえそうな、起こりそうな、見込みがある」)
記憶に新しいテロ事件は2018年11月にメルボルンで発生した通り魔事件
※事件の詳細はこちら>>豪メルボルンで通り魔テロ、3人死傷 ISが犯行声明
シドニーでは2014年に人質立てこもり事件が起きています。
※事件の詳細はこちら>>2014年シドニー人質立て籠もり事件
またオーストラリアには人を死に至らせる強烈な毒をもったクモも存在し、皮膚がんの発症率は世界一の紫外線大国。
オーストラリア独自の危険を避けるために何かと注意が必要です。
⑨海外生活にありがち?日本人が日本人を利用する・安く使う

なんだかんだいって海外生活で一番気を付けなければならない存在は「日本人」です。
日本人の経営者は最低賃金を守らずワーホリや学生を安く使うことが多々ありますし、日系企業のお給料もローカル企業と比べるとかなり安いケースも。
【関連記事】オーストラリア・出稼ぎワーホリの現状は最低賃金違反・高額斡旋料・水商売?
知り合ったばかりの日本人を「同じ日本人だから」と気を許すのは危険。(だから私の言うことも話半分で聞いてくれればOKです)
日本人を利用してやろう、とカモを探している日本人はオーストラリアに限ったことなく世界各国に存在するので、おかしい!と思ったら信頼できる人、Fair work(労働基準局みたいなところ)にすぐに相談してくださいね。
⑩母国に帰国する人も多く「別れ」に慣れる、刹那的な人間関係

学生ビザ・ワーホリビザの方たちと知り合っても、ほとんどの方がビザの有効期限がせまると日本へ帰国します。
日本にいてもずっと同じ人間関係を続けることは不可能で、その時々で仲良くする友達って変化していきますよね。人間関係って流動的なものですから。
何度も何度も知り合っては別れ、知り合っては別れ、、、を繰り返していくうちに「寂しい」「悲しい」という感情が鈍化していくことに気付きます。
長期滞在のビザの条件が年々難しくなってきているオーストラリアでは友人・知人の永久帰国でその都度寂しがったり悲しがったりしてたら心が持ちません。
「寂しいフリはしておかなきゃな」と変に冷静にその場をやりすごすようになってきました。今は国内国外問わずLINEやSNSで簡単に連絡が取れますし、なんかもう感情が動かないんですよね。
そのほうが生きやすいんじゃないのかな、とも思っています。
まとめ:オーストラリア生活は嫌いなところよりメリットの方が多い
なんだかんだと重箱の隅をつつくようなことを書いてしまいましたが、それでもしばらくはオーストラリアでぼんやり暮らしていくんだと思います。
嫌いなところやデメリットがあったとしても、それを上回るメリットがありますし、何より引っ越しもかったるいですしね。
留学や移住、海外就職のあっせん業者はオーストラリアのいいところしか教えてくれないので、この記事が何かの参考になれば幸いです。