簡単心理学【ピグマリオン効果】を使ってパートナー(恋人・夫)の才能を最大限に伸ばす方法




「家事や子育てをもう少しやってくれればいいのに」

「もっと外見に気を使ってくれればいいのに」

「もっと経済力があればいいのに」

 

と、パートナーとの共同生活には何かと不平不満がでてきます。

 

相手を変えるのは不可能ですが、相手自らが喜んで変わってくれるように、こちらから働きかけてみることはできます。

 

ポイントは相手が

「あれ?俺って(私って)できるんだ」と自然に思わせること。

 

 

方法はいたって簡単。

  • 期待すること
  • 褒めること

たった2つです。

 

このシンプルな方法は教育心理学で使われる「ピグマリオン効果」といいます。

 

相手も嬉しい、私も嬉しい、という両者がハッピーな暮らしを作り上げていくには不可欠な「ピグマリオン効果」について詳しく解説したいと思います。



ピグマリオン効果とは

「ピグマリオン効果」とは教育心理学の専門用語。60年代、アメリカの教育心理学者ローゼンタールが提唱した説です。

 

怪獣みたいな名前ですが、ギリシャ神話にでてくる王様の名前です。

 

ピグマリオン効果の基本の考え方は、

 

生徒は期待されれば成果をだす傾向にある」

「期待をされれば、無意識にそれに応える行動をとる」

 

つまり先生が、実際はどうあれ、

 

幼稚園だったら、「このクラスのみんなお利口で、先生のお話をちゃんと聞いてくれるから、とっても嬉しいよ」

小学校以降だったら、「このクラスは成績が優秀でテストの平均が他クラスより高い」

 

一人ひとりには、各生徒のこれから伸ばしていきたい長所や個性について触れます。

「●●ちゃんは、絵を書くのが上手だね」

「音楽のセンスがあるね」

「友達に親切だね」

 

「こうなってほしいな」という期待を、先生が「生徒の能力はすでにある」と扱うことで、生徒の能力はどんどん上昇するというもの。

 

生徒には行動を強制させられている自覚はなく、無意識のうちに先生が期待する行動をとるようになります。

褒められれば誰だって嬉しい

人は褒められると脳内で快楽物質であるドーパミンが放出されます。

その快感を再び得ようとし、勉強、スポーツ、家事など様々な事柄にさらに頑張って取り組む姿勢を示します。

 

ピグマリオン効果(期待する) → 相手が行動を起こす → 褒める

 

これを繰り返すことで、あなたのパートナーが理想に近づいていくでしょう。

 

「褒められたこと」は上達してゆき、「好きこそものの上手なれ」という諺が現実のものとなります。

 

褒めるときはその対象をできるだけ具体的に褒めましょう。

 

例えば、旦那さんがご飯を作ってくれたら、

「おいしい」だけじゃダメなんです。

 

おいしい、の後に、具体的な質問をし、それをその都度褒めるのです。

「何の調味料を使ったの?この味付けが絶妙」

「どのくらい時間がかかったの?下ごしらえから頑張ったんだね」

 

この際、いくら食費にお金がかかったか、は別問題で、否定的なことは一切口にしてはいけません。

 

 

子どもの場合も同じです。

 

絵を描いた、歌を歌った、数を数えることができた、などなど、子どもの行動に対し、

「すごいねー」「上手だねー」だけではなく、

 

何が・どこがを意識して褒めてあげるといいですね。

能力が下がっていくゴーレム効果

ピグマリオン効果と真逆の「ゴーレム効果」

 

期待を全くもたず、

「どうせ、あなたはできない」という気持ちや態度で接すると、相手の能力はどんどん下がっていくというものです。

 

ゴーレム効果を振りまくパートナーと一緒にいると、お互い不幸になる一方です。

 

ダメなものはダメ!とはっきり言ってあげることも愛情ですが、それは相手が納得したときだけ。

 

常にあきらめの言葉やダメ出しをくらっていたら、モチベーションは下がり、能力は下がり、関係性も悪化していきます。

 

お互い気持ちよく暮らせるように、程よい期待とたっぷりの褒め言葉を使っていきたいですね。

ピグマリオン効果の実体験

パートナーと同居を始めた当時、私はフルタイムで働いていたので、家事の負担が降りかかることを恐れて、私は彼に何度も言いました。

 

「あなたが家事を上手にしてくれるから、私は安心して仕事に集中できる」

「あなたが家事を上手にしてくれるから、私は週末ゆっくり休める」

 

効果てきめんです。

 

仕事から帰ると、ほぼ毎日ごはんができていました。

私が無職になった今でも、家のことはよくやってくれます。

 

 

また、幼少時代の話です。

 

たくさんご飯を食べると両親や祖父母によく褒められました。

おかわりをすると、それはそれは喜んでもらえました。

 

そして、良く食べる大人に育ってしまい、万年ダイエッターとなりました。

幼少期の褒められた経験が今でも記憶に残り、「また褒められたい」と無意識に思っているのだと思います。

まとめ

あまり高いレベルでの期待は相手にとってプレッシャーを与えてしまいストレスになりますので、「程よい期待」を心がけて、平和的にパートナーに理想のタイプになってもらいましょう。

 

相手の能力を心から信じて、期待して、褒める。

 

あなたが発する言葉や態度で相手は変わります。

 

パートナーがいい男、いい女になるかどうかは、あなたの手腕にかかっているかもしれませんよ。

 

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