冬の一時帰国の楽しみといったら、「こたつ」
こたつのぽかぽかした包容力を感じながらぐーたらした時のあの罪悪感と幸福感が入り混じった感情は日本でしか味わえない至福のときです。
(中東やスペインには日本のこたつに似た暖房器具があるようですが)
こたつでうとうと眠るのって気持ちがいいじゃないですか。海外では決して味わうことができない娯楽です。
「あ~、やっぱり日本はいいなぁ~」と思いつつ、3月になってもこたつで寝るのをやめられないのですが、これ、何のメリットもない、いや、メリットどころか健康上のデメリットしかない行為なんですよね。
暇さえあればこたつで寝てしまうのが習慣になってしまっているあなたや私はこたつで寝ることは「命の危険もあるかもしれない」ということを知っておかなければなりません。
こたつで寝ることでの健康上のデメリットについてお伝えします。
風邪をひく
こたつは下半身を暖めるので、上半身との体温差が生じます。足がぽかぽかしていると眠気に襲われ、そのまま寝てしまうことがありますが、肩や腕などの上半身の体温は低くなっています。
そのため体温のコントロールが上手くできなくなること、睡眠中の発汗で体内の水分が不足になって喉が乾燥することで、風邪をひいてしまいます。
小さい頃(あ、今もか)「風邪をひくから布団で寝なさい」と言われたのはこのためだったんですね。
便秘がちになる
寝ている間は季節に関係なく1リットルほどの水分が汗として体外に排出されます。
こたつで寝ると体温も上がり、発汗も促さるので、脱水症状を起こしやすい状態。こたつで寝るのが気持ち良いからといって、長時間寝ていると、大腸や小腸にも十分な水分が周らずに便秘の原因となります。
腰痛・腰を痛める
こたつの狭いスペースの中では思うように寝返りがうてないので、うっかりうたた寝をしてしまったら、同じような格好を長時間キープしていることになります。
お布団であればある程度自由に体勢を変えることができますが、こたつの限られた空間では腰や他の体の部位に負担がかかっている場合があります。
こたつで寝ることによって腰痛や肩こりなどを引きおこすきっかけとなりますので注意してくださいね。
低温やけど
低温やけどはこたつだけでなく、電気毛布、電気カーペット、湯たんぽ、電気あんかなどの暖房グッズに長時間触れ続けることで起こるやけどです。
低音やけどは体温より少し高くて「暖かい」「気持ちが良い」と感じる温度でも発症し、やけどの症状がゆっくりと進行するために、気づいたときには治療に何か月もかかるケースもあります。
44度の温度に3~4時間ほど触れ続けていると、低音やけどを発症する、と言われていますので、こたつに入っていて眠りに落ちる前にスイッチを切っておきましょう。
(お布団に移動するのが一番いいのは言うまでもありませんが、なかなか移動できないですよね、、、)
脳梗塞・心筋梗塞で突然死のリスクも
こたつで寝ることにより、脳梗塞・心筋梗塞の危険性が高くなる注意喚起がネットや各種SNSで多数投稿されています。
【こたつ居眠りに注意 脳出血も】こたつでの居眠りが、死を招くことがあるという。発汗し、脱水状態になると血栓ができやすくなり、血管が詰まることで脳梗塞や心筋梗塞など命に関わる病気を発症してしまうと医師が警告。 https://t.co/AuhtITq2Se
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) 2018年2月12日
ざっくり説明すると、
●こたつで寝る
↓
●脱水症状になる
↓
●血液中の水分低下
↓
●血栓ができる
↓
●血栓で血液がつまる
↓
●脳梗塞・心筋梗塞
軽い気持ちでこたつでのうたた寝が習慣になっていた私にとってぞっとする話です、、、、
まとめ
こたつで寝るのは本当に気持ちが良くて、あの「暖かく包まれている感じ」の幸福感がやめられない!と思っていましたが、デメリットだらけなんですよね。
様々な危険をはらんでいる「こたつでの居眠り」、これが冬の一時帰国の楽しみでしたが、今後はひかえようと思います。
こたつに入って、これを読んでいるあなた、目の前でうとうとしているお父さん、お母さんを起こして、お水を一杯飲んでもらいましょう。