仕事を辞めて1年たちました。
ここで人生初の無職生活の1年間をふりかえり、「無職のメリット」について改めて考えてみたいので、興味のある方はお付き合いください。
一生懸命働いている方にとってはおふざけ記事に感じてしまうかもしれませんが、私はまじめに「時々ロングバケーション」を楽しむ生き方が普通になってくれればいいな、と思っています。
40年間ずーっと働いたとしても60代になって悠々自適な老後を送れる保証なんてどこにもないわけです。
だったら、30歳とか40歳とかキリのいいところで、「一定期間のロングバケーション(という名の無職生活)」をとればいいんじゃないのかな。
足腰の丈夫なうちに、たっぷり時間とってアンコールワット遺跡とかマチュピチュ行ったり、富士登山に挑戦する時間ってできるだけ年齢が若いうちに欲しいよね。
私は子どもがいないし、ホームローンもなく、事実婚パートナーと2人でつつましく暮らしてるから、悠長なことを言ってられる、と思われちゃうかもだけど、身を粉にして働いて、体も心も消耗しないと「普通の暮らし」ができない、ってそもそもおかしくない?
前置き長くなっちゃいそうなので、そろそろ本題に入りますね。
ではでは、無職生活を1年間過ごしてみてわかった5つのメリットです。
もくじ
無職のメリット①仕事辞めた日の圧倒的な開放感が有り余る時間に満ちあふれる
退職の日。最終日の業務を終え、7年以上働いた職場から帰宅するバスの中で、今まで感じたことのない開放感に包まれました。
- もう通勤のバスに乗らなくてもいい
- もう職場の人間に会わなくてもいい
- もう朝早く起きなくてもいい
今まで「地に足をつけて」コツコツと生活をしてきました。その反動か、退職した日は足元がふわふわしてこのまま飛んで行ってしまうんじゃないか?などとファンジーめいた感情、「ついに道を踏み外してしまった」という甘美な罪悪感。
会社からの束縛から解放された日、心から私は自由になったと感じ、それは10年以上前、ワーキングホリデーで初めてシドニー空港に降り立った時の気持ちとそっくりでした。
そしてその夜、シドニー空港から日本へ一時帰国。飛行機の中でもワクワクが止まらず、いつもだったら安定飛行に入る前に眠ってしまうのになかなか寝付けず、体も心もふわふわした感じが到着の羽田空港まで続きました。
日本の住民票は抜いているので、「私ったら日本に着いたら住所不定・無職じゃないかっ!」とおかしな興奮を覚えたのもよく覚えてます。記事ネタにもしてました。
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オーストラリアに移住してもうすぐ17年。ワーホリの1年間を抜かせば「仕事か勉強」だけで大半の時間が過ぎ去っていきました。
仕事を辞め、労働から逃げて1年、圧倒的な開放感は今もなお続いています。朝起きて「仕事行かなくていいんだ」と改めて実感し、「今日は何しよっかな~♪」と考えながらコーヒーを淹れる幸せなひととき。
「無職ばんざい」と思わざるをえない。
無職のメリット②好きな人とだけ付き合っていけばいい
引きこもり属性なので、家で一人でいる時間がなくなるとどんどん心が廃れていきます。働いていたときは「私を知っている人がいないところ」を求めて、長期休暇のたびに一人旅を決行していました。
今はおうちで大好きなパートナーとシェアメイトさんとの普段の生活で心は満たされます。当たり前だけど嫌いな人と会わなければストレスってなくなる、でも社会に出てたらそうもいかない。
人間関係をまっさらにして、本当に好きな人を自分で「選んで」付き合っていけるのは無職の特権です。
なんとなくSNSで繋がってた人間関係や、ずるずる付き合っていた人はきれいさっぱりアドレス帳からけし、Facebookもやめ、あーすっきり。
特にね、不幸癖というか、無意識に「自ら望んで不幸になってる女性」ってあなたの友だちにも一定数いません?負のオーラをふりかざして、「注目をあびる」「話をきいてもらう」「承認欲求をみたす」って女が苦手でして。
仕事でのストレスがなくなっても、私生活の人間関係で消耗してたら意味ないなと。
無職のメリット③体質・体調の変化
30代半ばから白髪が目立ち始めて、カラーリングを3か月おきにしていたのですが、仕事やめたら真っ黒い髪しかはえてこなくなった!
しかも、シャンプーのたびにごそっと抜けてた大量の抜け毛少なくなった!「この調子で抜けて続けてたらハゲまっしぐらじゃないか、、、」と軽く悩んでいました。
働いてた頃はそこまでストレスまみれって感じではなかったんですが、頭皮や毛根は正直だったことですね。
今では髪を染めることもせず、生まれたままの真っ黒な黒髪で過ごせることにふつふつと幸せを感じます。
あとは、とっても体調も気分もいいです。イライラしないで穏やかに過ごすだけで、人間の免疫力って激上がりするんじゃないかと思っています。トイレに行きたいときに行けない職場だったので、排せつを我慢しなくていい、ということも体には優しい。
これはメリットでもなんでもないのですが、肉体労働から一日ゴロゴロしている無職生活になったから体重増えました。いいんです、日本にいたらデブだけど、オーストラリアに住んでると周りがデカいからまだ大丈夫。(ほんとか?)
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無職のメリット④気持ちの余裕ができると周りの人に優しくできる
これが一番の無職のメリットかも。
あわただしく働いている時はパートナーの寝顔を見ても、
「ぶさいく。なんか腹立つ」
という感情がしょっちゅうわいてきましたが、ゆったりと過ごしている今は、
「ぶさいくだけど、愛おしい」
と、まったくの同一人物なのに、受ける印象が変わってきました。
おしゃべり好きのアパートの管理人さんのことも、以前までは「つまかると面倒だから顔を合わせないように」と考えていたのに、今は自分から話かけるようにまでになりました。
「知らない人とのコミュニケーション」も面倒くさい、という性分だったので、このブログのコメント欄は閉じてました。
でも、「お問い合わせ」のメールフォームから時々とどく読者さんからのお悩み相談にお答えしたり、感想メール読んだりするのもおもしろくて、LINE@(私と読者がLINEでつながって気軽にメッセージのやりとりできる)をやろうかな、とも思っています。どう?需要あるかな?
すっごい極端なんだけど、人に対する見方も変わってきたんですよね。
働いてた時は人が嫌いだった。それが「苦手」に変化し、そして、「世の中、そんなに悪い人たちばかりじゃないよなぁ」と思えるようになりました。
無職のメリット⑤やりたいことがわかる、それに全力投球できる
海外在住なので、働いてた頃は職場の長期休暇(6月12月)の時に日本に一時帰国をしていました。
「くっそ暑い時」か「くっそ寒い時」ですよね。しかも、南半球だと日本と季節が真逆なので、服装も面倒くさければ、体調もおかしくなってしまう。
だから、仕事を辞めていつもだったら日本に帰れない時期に一時帰国できるってのが本当にうれしくて、去年の4月に「あー、私は桜を見たかったんだ」とか、「地元のお祭りに参加したかったんだ」てのがよーくわかりました。
なんだかんだで、この1年3回も日本に帰りましたから。(すでに航空券貧乏…)たっぷり家族や親せきとの時間を過ごせるのも、仕事をしていたら到底無理でした。
このブログを開設したのも無職になってからでした。毎日1個、思ったことや訪れたところ、食べた物を記録しておこう、という気軽な目標と「もしかしたら誰かの役に立つかもしれない」という勘違いな期待で、無職生活が2か月を過ぎたころ「マフィントップと唐辛子」は生まれました。
ワードプレス(ブログを作るソフトウエア)をいじるのも楽しくて、文章を書くのも楽しくて、すぐに夢中になりました。
初期のころの失敗談をまとめています。
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「何か書きたい」という欲求は毎日わきおこり、「私がやりたかったことは、おうちで文章を書くことなんだ」とわかりました。
ブログの内容はどうあれ、「漢字」や「言いまわし」の復習が楽しんでできるので、海外在住者こそ日本語でブログを書いた方がいいんじゃないかな。同居人が外国人、職場はローカル、だとマジで日本語使う機会ってないじゃないですか。
まとめ
なんかんだと無職のメリットを5つあげましたが、まぁ無職って資産運用や投資をしてなければ無収入になってしまうので、無責任に「無職最高だよ!」とおすすめすることはできません。
でも、最初にも書きましたが、ずーっと働き続けるより、超長期休暇を取って好き放題やる時間があってもいいと思うんです。
我慢や忍耐は美徳でもなんでもなくて、続けることが良いこととも限りません。「嫌だな」と思ったことからは全力で逃げるのも生きる知恵です。時々、休憩をいれながらじゃないと頑張れないですもん。
そのためには、ちょっとした準備も必要。でも、このくらいで何とかなる、というヒントをこちらの記事でまとめましたので参考にしてくださいね。
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