「生まれてくる国は選べないけど、生きる場所は選べる」、、、当たり前すぎてかえって意識していない私たち日本人の権利です。
しかし、最近は海外移住や海外就職は珍しいことではなくなり、平々凡々と日本で保育士をしていた私ですら海外生活を送っています。
(※そのへんの経緯はプロフィールに詳しく書きました >>海外移住して引きこもってる【国際派引きこもりブロガー・ふくちゃん】のプロフィール)
私たちが暮らすオーストラリア、パートナーの出身国・マレーシアにもたくさんの日本人が移住しており、日本では実現しなかった心地よい暮らしを楽しんでいる人がいます。
その一方で、「海外移住に向いていなかった人」「海外移住に失敗した人」がひっそりと帰国するパターンも少なくありません。
今回は海外移住・海外生活に向いている人とそうではない人の違いについて私の体験談も交えながらお話します。あなたはどちらに当てはまりそうですか?
もくじ
海外移住・海外生活に向いている人の特徴
まず今日のツイートから話を進めていきますね。
日本人は思考停止っていうけど考え過ぎて行動できない人も多いんじゃないかな。
私、思考停止だったからこそお金英語コネ男なしで1人で海外にのりこんだ。
その時考えたことは「水や空気は外国にもあるから死なない」
完全に見切り発車だったけど、まだ死なずにシドニーで生きてる。#海外移住 pic.twitter.com/GSL2Cal8cy
— ふくちゃん@海外在住引きこもりブロガー (@fukuchan5818) 2018年6月5日
我ながらバカかこいつは、と思うのですが、海外生活にぽーんと飛び込んできて、いつのまにか現地に馴染んでいる人の特徴って多かれ少なかれ私みたいな無鉄砲で物事を深く考えない、という特徴があります。
もう少し詳しくその特徴を分析してみましょう。
前向きな思考停止 → とりあえず行動
「海外移住」や「海外就職」「海外留学」をぼんやり考えるようになったら、とりあえず現地に行っちゃえ!くらいの勢いが必要です。
まずは観光ビザ、ワーキングホリデービザで、下見がてらその国を自分自身で体験する、これが一番大切。「海外に住んでいる自分」を明確にイメージすることができれば情報の取捨選択も容易になります。
英語力や仕事のスキル、資金、ビザ、、、、海外移住にはさまざまな条件や準備や壁が立ちはだかりますが、年齢が若い方なら、それらを「現地調達」することだって不可能ではありません。
不安や心配事が足かせとなり行動ができなくなってしまい、スタートラインにすら立てないのは本当にもったいないと思います。
物事を深く考えない前向きな思考停止は行動する勇気を与えてくれます。
「水や空気は外国にもあるから死なない」はちょっと極端すぎるかな、とは思いますが(笑)
合言葉は「まぁ、いいか」事態を受け入れ柔軟に考える
日本では当たり前だったことが海外では当たり前ではない、なんてことは日常茶飯事でそのつどイライラしていては心がすさんでいきます。
オーストラリアの場合、公共の交通機関は定刻通りには来ないし、業者が約束の時間ぴったりに来ることも奇跡だし、夕方になれば店もカフェも閉店、アホみたいに物価も高い、ウエイトレスは注文を忘れ、インターネットもしょっちゅう不安定、そして突然の断水・停電もたまに起こる。
その他もろもろ「異なる文化圏に住む」ということは、「おいマジか」と思わずつぶやいてしまうプチ事件に遭遇します。
そんな時「まぁいいか」とその事態を肯定するわけでも否定するわけでもなく、単純に受け入るスキルが求められます。
カフェでコーヒーを頼んだのに、焼きそばが出てきた!、、、、そんなシチュエーションでも、
「まぁいいか、焼きそばも食べてみよう」くらいの受容と柔軟性がある方は日本を飛び出した方が人生楽しいと思いますよ。
他人の意見に振りまわされず自分の軸を持っている人
自分が持っている軸が正しいか間違ってるかはこの際どうでもよくて、「海外で暮らしたい」と考える人の大きくは私のように日本の同調圧力がうざい!と思っている人も多いのではないでしょうか。
子どもの頃から、なぜ「みんなと一緒」を強要されるのだろう?と鬱々として過ごしてきたから、「人と違って当たり前」の多民族国家オーストラリアでの生活はやっと思うように呼吸ができるようになった開放感があります。
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周りの顔をうかがわずに好きなように生きたい、と思っている方は「自分に干渉する人がいない」「世間という概念がない」「価値観の多様性を認め合う」、そんな国に引っ越してみることをおすすめします。
海外移住・海外生活に向いていない、失敗する人の特徴
何をもって「向いていない」「失敗」と捉えるかは人それぞれなのですが、ここでは「毎日の生活が楽しいか楽しくないか」を基準に考えみます。
他人に依存しないと生きていけない人
帰属意識というものは人間だれしも程度はどうあれ持っている心理です。
しかし、現地の「日本人会」や「日本人コミュニティ」にどっぷりつかって心身ともに消耗している人、もしくは消耗しているのに「依存先」がないと不安になってしまう人もいる、という事実もあります。(他の国も似たり寄ったりの現状があるのでは?)
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「自分にとって利益をもたらしてくれる人がいるかも」と下心を隠しつつ目を光らせている人がうじゃうじゃいます。特に在住歴の長い女性の集団は個人的にはとても気味が悪い。
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自分のことを誰かに相談しないと決められない人は結局、日本でも海外でも「搾取され続ける側」、いわゆるカモから抜け出せないわけです。
結局、万が一失敗したときに、「他人のせい」にしたいから「誰かに決めてもらいたい」という自分のケツを自分でふけない人は海外にでてきてはいけません。
物事の悪い面ばかり見る悲観的な人、文句・愚痴ばかりの人
自分にふりかかる物事には良い面もあれば悪い面もあります。
残念ながら悪い面しか目に入らずに常に文句ばかり言っている人は、「じゃ、日本に帰れば?」って本気で思うし言ったこともあります。
そういう人って日本だろうが海外だろうがどこに住んでても満足できず、日本にいる時は日本の悪口を、海外にいる時は在住国の悪口を言うんですよねぇ。
暮らす場所を変えるだけでは「幸せになった」とか「人生変わった」なんてことはありえないんですよ。
海外留学や一人旅で「人生変わった」と言ってる人たちって、それ相応の努力をしたわけで。その努力をしたくなるモチベーションってのが海外にあっただけなんですよ。
生活の中で起こるトラブルは日本より海外の方が多発します。そんな時にいちいち悲観的なったり、愚痴っている人は精神的に海外生活がきつくなります。
その他、海外移住・海外生活に向いていない人
海外生活に向いてないタイプを箇条書きでいっきにお伝えします。
●在住国やそこに住む人を見下している
●食へのこだわりが強い
●潔癖症
●貯金・資産がない
●現地の言葉を覚えようとしない
●好奇心がない
●病弱
●自分の価値観に固執する
●海外でも日本の常識を持ち出す
●海外移住に憧れや夢を持ちすぎ
●人目を気にしすぎる
●お客様は神様だと思ってる
●失敗をかっこ悪いことだと思っている
●一人行動が苦手な人
まとめ
海外移住をして外国で暮らす為に必要なことは、社交性やコミュニケーション能力が重要視されがちですが、私は両方とも兼ね備えていません。
海外で暮らすにあたり大切なことって、「いい加減」(適度にね)です。
日本では受け入れらないこの性格が海外では強みとなる、とオーストラリア到着後にわかった時に、「ここで暮らそう」といとも簡単に決意ができました。
とりあえず1年だけ、とワーキングホリデーで降り立ったシドニーが今でも大好きで、17年前の見切り発車は間違っていなかった、今のところ後悔はありません。