オーストラリアって移民で形成されている国家なので、それぞれの人がそれぞれの価値観で生きています。
他人が持つ価値観は良い意味でどうでもよくて、「あなたはそういう価値観で生きているのですね」としれっと流す雰囲気なので、日本のニュースやワイドショーを見ると、「それってどーでもよくね?」という気分になるんですよね。
夫婦別姓とか同性婚とかそんなん個人の自由じゃんか。他人がどうこう言う筋合いはどこを探してもないわけで。
私なんて日本にいたらつっ込みどころ満載の生き方をしてますが、オーストラリアにいるぶんには心安らかに暮らすことができます。
そんなオーストラリアのどんなところが多民族国家なのか?の例を普段の生活からピックアップしてみたいと思います。
もくじ
多民族国家オーストラリアのカップル・夫婦関係の多様性
事実婚・夫婦別姓
私とパートナーは事実婚で夫婦別姓です。個人のライフスタイルに外野があーだこーだと首を突っ込んでくる日本とは違い、自分たちの選択について誰からも咎められることもなく、社会的にも何の不自由も感じたことはありません。
かえって「法律婚」「夫婦同姓」の方が面倒くさいんじゃないの?とも思ってますが、「大多数の人が選ぶ道が正しいとされる日本」では受け入れられない考え方かもしれません。
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同性婚
オーストラリアは去年、同性婚が認められました。パートナーは異性でも同性でもいいんです。一般的に同性婚はマイノリティーではありますが、世界的にみれば同性婚は特に珍しいことはありません。
「日本では自分らしく生きられない」と移住を決めた同性愛者は多いですし、「人が人を好きになること」に対して社会や世間が認めないってのは人権侵害じゃないでしょうか。
【関連記事】世界各国で同性婚合法化! 日本で同性婚が実現された場合のメリットは?
ポリアノミー・複数愛
「愛する人は1人」という価値観を受け入れらない人たちだっています。複数愛、ポリアノミーと呼ばれる愛の形です。当人同士が幸せならそれでいい。私はポリアノミーじゃないし、パートナーは一人でじゅうぶん過ぎると思ってるけど、そうじゃない人もいるんです。
【関連記事】不倫浮気二股と違うの? ポリアモリー(複数愛)の意味 結婚の特徴や診断基準は?
多民族国家オーストラリアの宗教のごちゃまぜ感

近所のスーパーマーケットの写真です。
この記事を書いているのは6月。ちょうどイスラム教徒の方たちがラマダン中の時期です。
ラマダンって何?という方はこちらの記事をどうぞ。
【関連記事】イスラム教ラマダンとは? 断食のルールに関する疑問・誤解とテロとの関連性
日本ではラマダンは断食くらいの認識ですが、こちらでは「ハッピーラマダン」とラマダンをお祝いする雰囲気に溢れています。
こちらはお肉売り場。ここにもハッピーラマダンの文字が。

そして、イスラム教の方たちに対し、ハラル製品(イスラム法上で食べることが許されている食材)が必要なら店員に声かけてね、とのメッセージもありました。

オーストラリアはキリスト教国家ですが、他宗教に対してもこのように配慮がなされています。
他宗教や他人が持つ思想に対し、尊敬や深い理解があるか?といったら、そういうわけではなく、「ああ、そういう人もいるんだな」という知識があるだけのことで、特定の宗教に対し否定も肯定もしていないスタンスなんですよね。
多民族国家オーストラリアの食事
好奇心旺盛な食いしん坊にはオーストラリアは最高の国。シドニーに住み始めてから手軽にいろんな国のものが食べられるので、「食の楽しみ」の幅がぐんぐん広がるし、日本の食材も手に入るからホームシックになることもない。
週末のランチはベトナム料理。オーストラリアにいるからといってオーストラリア料理を食べることってないなぁ。
その昔、沢山のベトナム人がボートピープル(難民)として移住してきたおかげで、シドニーでは安くて美味しい本格ベトナム料理が楽しめる。有難い。#ベトナム料理 #フォー #シドニー pic.twitter.com/SPIeADPzPh
— ふくちゃん@海外在住引きこもりブロガー (@fukuchan5818) 2018年5月26日
街のあちこちにあるアジアン食材を売るお店では東南アジアのおいしい果物が手に入ります。

日本の食材もスーパーマーケットや専門店で手に入るけど少々割高。
【関連記事】【日本に帰りたい】海外在住・日本食材の値段が高くて泣けてくる
各国の移民がレストランを開いて、本場の料理を楽しませてくれます。
海外に出てくるまではトトロが出現しそうな田舎に住んでたから、ニョッキとかラビオリはおしゃれな都会の人用の食べ物だと思ってた。
シドニーはイタリア移民だらけなので、おしゃれな食べ物へのハードルが低い。
今日のランチはラビオリ。
田舎の両親に食べさせてあげたい。#海外生活 #ランチ pic.twitter.com/yvha7Io3cw
— ふくちゃん@海外在住引きこもりブロガー (@fukuchan5818) 2018年6月8日
まとめ
事実婚で夫婦別姓で子どももいないパートナとの関係や、仕事もしないで毎日引きこもってるライフスタイルをとやかく言う人はここではいないし、日本にいたら生きづらさを抱えながら日々悶々としながら暮らしていたことと思います。
「他人のことに構う」という行為ほど非生産的で無意味なことってないですよね。日本はみんなでみんなを監視して、大多数の人が歩む道から外れた人を責めたり、好奇の目でみたり、ひがんだり、ねたんだり。
本当は自分の軸からブレずに「好き勝手生きている人」が本当はうらやましてくてしかたないんだろうな、と思います。
「常識」や「世間体」に疑問を感じながら生きている方は、多民族国家とされているオーストラリアはマレーシアに遊びにいって、おいしいものをたっぷり食べながらしばらくのんびり過ごしてみてはいかがでしょうか。