オーストラリア・シドニーに住み始めて早18年目。
今までの暮らしを振り返りつつ、在住者目線でオーストラリアの治安ってどうなの?テロがあったから危険な国なの?ってことを考えてみたいと思います。
もくじ
オーストラリア・シドニーの治安は特別悪くない、でも注意は必要
オーストラリア・シドニーで暮らす中で「治安が悪い」と感じることはほぼありません。
私の場合は、「夜出かけない」「お酒が飲めない」「自宅に引きこもって生活している」と危険に巻き込まれる可能性が皆無の生活をしているので、一概に「シドニーは安全」とは言えませんが。
それでも
- 夜、一人で出歩かない
- パブやクラブで泥酔しない
この2つを守るだけで事件・事故に巻き込まれる確率はぐっと下がるのは日本であろうと海外であろうと同じ。
でも「怖いな」と思ったのが、昨日の午前中に起きた切りつけ事件。シドニーシティのど真ん中でナイフで人を切り付け、逃走するという事件が起こり、いまだ犯人は捕まっていません。
在シドニー日本領事館からも注意喚起のメールが届きました。

いつどこで犯罪の被害者になるかわからないのは、日本もオーストラリアも同じ、ということを再認識させられる事件でした。
※事件の詳細はこちら>>Hunt after man slashed in the face during Sydney CBD knife attack
世界各国の治安の良さを決める「世界平和度指数」ではオーストラリアは12位、日本は10位。
地域によって治安の良し悪しは違いますが、日本もオーストラリアもそれほど変わらないので、そこまで神経質になる必要はありません。
事件や事故に巻き込まれないために、普段から情報収集しておくことは大切。
詳細は後でお伝えしますが、3か月以上の滞在なら「在留届」を、3か月未満であれば「旅レジ」の登録をお忘れなく。
シドニーのキングスクロス・バンクスタウンは治安が悪い地域?
キングスクロス(kingscross)やバンクスタウン(Bankstown)をはじめとする西部の町はシドニーでも治安が悪いとされています。
キングスクロスは日本でいう歌舞伎町みたいなところ。最近ではおしゃれなカフェやレストランも増えて、一昔前のあやしげな雰囲気はだいぶ払拭できているのでは?という印象です。
しかし、夜間は近づかない方がよいかと。0時~6時の犯罪率が高いため監視を重視している地域とのことです。
私、キングスクロスの駅前にしばらく住んでいた時期があるんですけど、体感としてはそこまでの治安の悪さは感じませんでした。まぁ、夜出歩かないからそう感じたのかもしれませんが。
バンクスタウンはベトナム系の移民とアラブ系の移民が多く住み、多種多様な文化が交わる独特な雰囲気が好きでたまに行くのですが、バンクスタウンも治安が悪い地域という認識が人々の中にはあります。
でもねぇ、昼間はまったく危険を感じないんです(少なくとも私は)
だからといって油断してはダメです。
バンクスタウンは野菜や果物を安く売るお店も多いですし、ベトナム料理はおいしいし、レストランもいっぱいあるんで、このブログでもバンクスタウンのレストランの記事を書いているんですよ。
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だからね、治安が悪いとされている地域も「夜1人でふらふらしない」ことを厳守すればトラブルは防ぐことはできるかと思います。
オーストラリアのテロの危険性は?
現在のオーストラリアのテロ警戒レベルは5段階中3の「PROBABLE」
(PROBABLEの意味は「ありえそうな、起こりそうな、見込みがある」)
記憶に新しいテロ事件は2018年11月にメルボルンで発生した通り魔事件
※事件の詳細はこちら>>豪メルボルンで通り魔テロ、3人死傷 ISが犯行声明
シドニーでは2014年に人質立てこもり事件が起きています。
※事件の詳細はこちら>>2014年シドニー人質立て籠もり事件
そのほかにもテロを計画していたテロリストを逮捕した、というニュースもそれほど頻繁ではないけれど日本に比べたら日常的に流れています。
オーストラリアに限らず「どこで何が起こるかわからない」という時代なのだと思います。2014年のシドニーのテロでは私も行ったことがあるカフェで悲劇が起きました。
テロが怖い、そんな理由で留学や観光を躊躇する気持ちも仕方のないことだけど、私は今もシドニーに住んでいるし、しばらくはオーストラリアを離れるつもりはありません。
軽々しく「オーストラリアは安全だよ」とか「シドニーは治安いいよ」とは言えないけど、じゃぁ、「危険な国なのか?」と聞かれると、「そういうわけじゃない」と答えるでしょう。
つまり、長いことシドニーに住んでいますが、テロの危険性や治安は「なんともいえない」のが」正直なところ。
海外に在住・観光で滞在する時は在留届、旅レジ、メルマガの登録手続きを忘れずに
外務省は長期滞在・短期滞在問わず、海外に在住する日本人に対して事件・事故、テロ対策などの情報提供をし、万が一の時は安否確認や援護活動も行っています。
在留届
外国に住所または居所を定めて3ヶ月以上滞在する予定の日本人の方は、旅券法第16条の定めにより、その地を管轄する在外公館(大使館または総領事館)に「在留届」を提出することが義務づけられています。
(引用:在シドニー日本領事館ー在留届)
事件・事故・災害の際の安否確認、情報提供・日本の家族への連絡・援護活動に在留届の情報が使用されます。
ワーホリ、留学生の方も3か月以上同じ国に滞在する場合は提出することが義務付けられています。
旅レジ
滞在期間が3か月に満たない海外渡航者(旅行者や出張者など)が、旅行日程・滞在先・連絡先などを登録すると、滞在先の最新の海外安全情報や緊急事態発生時の連絡メール、また、いざという時の緊急連絡などが受け取れるシステムです。
(引用:在シドニー日本領事館ー旅レジ)
登録はこちら>>領事手続(在留届、たびレジ登録)
領事館のメールマガジン
登録はこちら>>在留邦人向けメールマガジン配信サービス
※在シドニー日本領事館のメールマガジンになります。シドニー以外にお住まいの方は在住している地域の領事館のサイトをチェックしてみてください。
まとめ
オーストラリアは比較的治安が良い国です。最低限の安全管理ができていれば、神経質に警戒しなくても大丈夫です。
しかし、海外での事件・事故に関しては「自分だけは大丈夫」という根拠のない自信はまったく意味がありません。
外務省や領事館に「自分はこの国にいます」という登録手続きは万が一の時のためにしておきましょう。5分もかからない作業です。
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