2026年7月から、オーストラリアでSMSの詐欺対策に関する新しい制度が始まります。
今回導入されるのは「SMS Sender ID Register(送信者ID登録制度)」と呼ばれる仕組み。
企業や政府機関がSMSで名乗る名前に“事前登録”が必要になる制度です。
※本記事はオーストラリア政府および通信規制当局(ACMA)の公開情報をもとにまとめています。
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もくじ
オーストラリアで始まる「SMS送信者登録制度」とは?
これまでのSMSは、送信者名の表示に厳しいルールがなく、「自由に名乗れる状態」でした。
そのため、例えば、
- 税務署(ATO)を装ったメッセージ
- 郵便局(AusPost)を名乗る配送通知
- 政府サービス(myGov)風の連絡
といった“まぎらわしい表示名”を使った詐欺SMSが問題になっていました。
今回の制度では、こうした表示名を使う場合、事前に登録が必要になります。
未登録SMSは「Unverified(未確認)」と表示される
登録されていない送信元からのSMSは、スマホ上で、
「Unverified(未確認)」
表示されるようになります。
さらに通常のメッセージとは別枠でまとめられ、怪しいメッセージとして扱われやすくなります。
つまり、
- 登録済みの公式SMS → 通常表示
- 未登録のSMS → 「未確認」と表示され警戒対象に
という形で、自動的に仕分けされる仕組みです。
なぜこの制度が導入されるのか?背景にある詐欺問題
この仕組みの主な目的は、SMSを使った詐欺対策です。
特に問題となっていたのは、
- 税務署や政府機関を装ったフィッシング詐欺
- 配送会社を名乗る偽の追跡リンク
- 銀行を装ったログイン誘導メッセージ
など、「名前だけ本物に見える詐欺SMS」です。
オーストラリアではこうした被害が大きな問題になっており、国として対策を強化する流れになっています。
利用者は何をすればいいの?
利用者側で特別な設定や手続きは必要ありません。
今後は、SMSを受け取ったときの判断基準が少し変わります。
- 通常表示のSMS → これまで通り信頼できる可能性が高い
- 「Unverified」表示 → すぐに信用せず注意する必要がある
このように、受信時の「注意サイン」がわかりやすくなる仕組みです。
この制度でも詐欺がゼロにならない理由
この制度は非常に有効ですが、詐欺が完全になくなるわけではありません。
理由としては、
- 人は急いでいるときに判断が雑になりやすいこと
- SMS以外(メールやチャットアプリ)は対象外であること
- 「未確認」表示でも開いてしまうケースがあること
などが挙げられます。
つまり今回の制度は、「詐欺をゼロにする仕組み」というよりも、見分けやすくするための仕組みと言えます。
まとめ|SMSに“信用の身分証”がつく時代へ
SMSに「身分証」がつくようになる制度、日常的に使うメッセージの“信頼性”を底上げする大きな一歩と言えます。
今後はSMSを受け取ったときに、「表示名」だけで判断するのではなく、「未確認かどうか」をひとつの目安にする時代になりそうです。



