何年もオーストラリアで暮らしていても、いまだに慣れないのが「真夏のクリスマス」「真夏のお正月」です。
オーストラリアは北半球と季節が真逆。
日本でホワイトクリスマスで盛り上がっている頃、オーストラリアでは半袖短パンで汗をかきながら、「あっついなぁ~、あー、もうすぐクリスマスか」っていう感じ。
ロマンティックな雰囲気は皆無・・・に感じます。
しかし、南半球の国々の人々からしてみれば、クリスマスもお正月も「真夏の象徴」なんですよね。
そんなオーストラリアのクリスマスの特徴についてお話していきたいと思います。
もくじ
真夏のオーストラリアではサンタクロースは波に乗ってやってくる
オーストラリアのクリスマスの象徴は「波乗りサンタ」
サンタのコスチュームでサーフィンをするイベントがあちこちで行われます。
トナカイの代わりがサーフボードってことなのかな?
こちらのサンタクロースは日本のサンタに比べるとずいぶんと薄着。アロハシャツに短パンに裸足、という軽装なサンタクロースを見かけることもあります。
私たちが想像するふかふかの衣装はさすがに夏は暑すぎますよね。
(ショッピングセンターなどの「サンタと記念撮影」のイベントはサンタは正装してますが)
オーストラリアのクリスマスは祝日なので、家族でビーチでのんびり過ごしたり、屋外でBBQパーティをしたり、日本のクリスマスとはだいぶ異なる過ごし方をしています。
日本でも「夏のクリスマス」を題材にした絵本があります。クリスマスは冬だけじゃないんだよ~ということを知る良いきっかけになりそうですね。
南半球のクリスマスツリーに雪の飾りがない
夏にクリスマスを迎えるオーストラリアでは「ホワイトクリスマス」は実現しません。
日本のように雪の飾りをツリーにほどこすことはなく、シンプルな飾り付けです。
シドニー市内中心のショッピングモール・QVB(クイーン・ビクトリア・ビルディング)に飾られているクリスマスツリー。
この年はスワロフスキーのクリスタルが8万2000個、クリスマスツリーの飾りとして使用され、総勢102名、10000時間をかけてデザインされました。
今年2023年はオーストラリア国内のアボリジナル文化にフォーカスし、先住民アーティストの協力によりオーストラリア原産のウォレマイパインをイメージしたクリスマス ツリーが飾られています。
オーストラリアは7月にもクリスマスがあるの!?
オーストラリアには「Christmas in July」(7月のクリスマス)というイベントがあります。
7月のクリスマスは1980年代に北半球と同じように寒い時期にクリスマスを祝おう!という移民からの希望で始まったとされています。
南半球が冬である7月にクリスマスの雰囲気を楽しむという宗教とは少し距離置いた行事ですので、本来のクリスマスと異なりフォーマルなものではありません。
シドニー、ゴールドコースト、ブリスベンなどオーストラリアのほとんどの主要都市は雪が降らないので、わざわざキャンベラ近くのスキーリゾートまで行き、「ホワイトクリスマス」を7月に堪能するオージーも。
一般家庭では「7月のクリスマス」の時に、家族で暖炉を囲んで温かいご馳走を頂きます。
パブやレストランは特別メニューを提供し、公共の施設でも7月にクリスマスにちなんだ飾り付けやイベントを開催するところも。
北半球の「真冬のクリスマス」への憧れともいえますね。
「サーフィンサンタ」の切手はコレクターに大人気
1977年、クリスマス記念としてオーストラリアの郵便局で販売された「サーフィンサンタ」の切手は、現在も世界的に切手コレクターから愛され続けられています。
売り出された当時は、「クリスマスを真剣にとらえていない」と敬虔なクリスチャンの間で物議を招いた切手でした。
時を経て「サンタがサーフィンでプレゼントを届けに来る」という南半球のクリスマスのイメージが受け入れられ、切手は大人気に。
まとめ:オーストラリアの真夏のクリスマス
クリスマス時期にオーストラリア旅行を計画すると、北半球では経験できない「真夏のクリスマス」をもれなく楽しむことができます。
いつか機会ができたらぜひ!
25日のクリスマスの翌日26日は「ボクシングデー」という祝日です。
こちらも日本にはない海外ならではの風習。
商業的な意味合いも大きいのですが、現地の人々にとってはけっこう大事な日なんです。
詳細は以下の記事をご参照くださいね。
>>日本でも流行るか!? クリスマス翌日のボクシング・デーってなに?