オーストラリアの選挙文化「民主主義ソーセージ」に学ぶ投票率の上げ方

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東京都議会議員選挙が終わりました。

 

日本の選挙のたびに報じられる「投票率の低さ」

 

特に若者層の投票率は深刻で「どうすれば人が投票所に足を運ぶのか?」という議論が尽きません。

 

一方、私が暮らすオーストラリアの投票率は90%超え。

 

オーストラリアの選挙は「義務」となっていることが一番の要因ではあるんだろうけど、投票所の「デモクラシーソーセージ」の存在感も見逃せません。



オーストラリアの選挙文化「デモクラシーホットドッグ」とは?

オーストラリアでは投票が法律で義務づけられており、投票に行かないと罰金(20ドル程度)が科されるしくみ。

 

結果として、投票率は毎回90%を超えています。

 

注目すべきは、その「義務」を「楽しい日常」に変える工夫。

 

投票所の外では地元の団体やPTAがバーベキューを開き、ホットドッグを配布しています。(投票所によっては有料のところも)

 

この文化は「Democracy Sausage(民主主義ソーセージ)」と呼ばれ、国民に親しまれています。

日本版「民主主義フード」はたこ焼きが最適?

オーストラリアは投票そのものが地域イベントとして楽しまれていることが、制度を支える土壌になっています。

 

日本ではまだ、投票に「楽しい」「行ってよかった」と思える体験が少ない印象。

 

オーストラリアでホットドッグなら、日本でやるならたこ焼き屋台を投票所に設置すればいいのでは?

…..そんな考えが浮かんできました。

 

投票所の横にたこ焼き屋台。

「選挙の日はたこ焼きがもらえるらしい」

そんな軽いきっかけでも、人はじゅうぶん動くのではないでしょうか。

 

おいしい香りと共に、投票所に人が集まる光景。

これこそが、投票率向上の鍵になるかもしれません。

投票率アップの鍵は「地域と食」でつくる空気感

選挙を「堅いもの」「遠いもの」と感じている人にこそ必要なのは、日常に溶け込んだ民主主義。

 

たこ焼きが焼かれている屋台の隣に、設置された投票所。

 

「今日は投票日だから、家族でたこ焼き食べに行こう」

そんな発想が地域と政治がつながるかも?

 

“食で釣る”というより、“地域との接点をつくる”という考え方。

おいしい選挙、楽しい民主主義があってもいい

投票率を上げるには、制度設計だけでなく、人が動きたくなる空気感のデザインが不可欠です。

 

おいしい匂いにつられて投票に行ったら、

「あ、自分の一票ってちょっといいかも」

と思えることで選挙をもっと身近になるのでは?

 

……そんなことを、SNSのタイムラインに流れてきた選挙に関する投稿を眺めなら思いました。