オーストラリアの花粉症まとめ|時期・薬・自然療法・医療機関を解説

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オーストラリアは花粉症(hay fever)に悩む人がとても多い国です。

 

この記事を書いているのは9月。

シドニーは春です。

なんとなく「花粉飛んでる?」と感じ始じめました。

 

オーストラリアの花粉症事情や対処法についてお伝えします。



【データで解説】オーストラリアの花粉症有病率

最新の調査によると、オーストラリア人の約23.9%(約4人に1人)が花粉症を経験しています。

(出典:オーストラリア統計局-Health conditions prevalence

 

オーストラリア健康福祉局の調査では 約15%(約310万人) とも報告され、

 

現地メディア「Sydney Morning Herald」の報道では花粉症の発症者は「25%に達している」との指摘もあります。

 

調査方法により差はありますが、花粉症はオーストラリア人にとって身近な国民病レベルだと言えるでしょう。

オーストラリアの花粉症の原因植物の特徴

日本の花粉症はスギやヒノキが中心ですが、

 

オーストラリアでは

  • 芝(ライグラス、カモガヤなど)
  • 樹木(シラカバ、オークなど)
  • 雑草(ブタクサ、ヨモギ系)

が主な原因とされています。

 

特にメルボルン周辺は芝花粉が多く、時には「サンダーストーム喘息」と呼ばれる大量発生が社会問題になることもあります。

 

サンダーストーム喘息(Thunderstorm asthma)

雷雨が引き金になって大量の花粉が非常に微細な粒子となり吸い込みやすくなることで、喘息発作が急激に広がる現象

オーストラリアの花粉症の時期

■春(9月〜11月)
一番花粉症がひどくなるのがこの季節

 

■初夏〜夏(12月〜2月)
春のピークほどではありませんが、乾燥して風が強い日は、まだ鼻や目がムズムズする人も多いです。

 

■秋(3月〜5月)
一般的には花粉は落ち着きますが、ブタクサ(ragweed)や雑草系の花粉で反応する人もいます。

 

■冬(6月〜8月)
花粉症はオフシーズン。ただし乾燥や冷気による鼻炎と区別がつきにくい場合もあります。

オーストラリアの花粉症対策:薬に頼る前にできる自然派ケア

「いきなり薬に行くのはちょっと…」という方に、オーストラリアらしい自然派の花粉症対策を紹介します。

ハーブティでリラックス&ケア

オーガニック文化が根付くオーストラリアでは、アレルギー対策向けのハーブティもよく飲まれています。

 

  • カモミール:抗炎症作用で鼻や喉の炎症をやわらげる
  • ペパーミント:メントールで鼻がスーッと通る感覚
  • ネトル(Nettle/イラクサ)ティー:「自然の抗ヒスタミン」と呼ばれ、海外では花粉症対策として人気

 

スーパーマーケットやナチュラル系ショップで気軽に手に入るのも魅力です。

ハニー&ユーカリキャンディ

スーパーで売っている「ハニー&ユーカリキャンディ」

 

ユーカリのスーッとした清涼感が花粉症の不快な症状をやさしく癒します。

 

私は「ちょっと鼻が怪しいな…」というとき、とりあえずこのキャンディをに入れてバッグに入れて出かけます。

ティーツリーオイルのアロマケア

ティーツリーオイルは、殺菌・抗炎症作用で知られています。

 

直接、花粉症を治すわけではありませんが、ディフューザーや蒸気吸入で使うと、鼻づまりや喉の不快感をやわらげるサポートになります。

 

使い方は、

  • ディフューザーで部屋の空気を浄化
  • お湯に1〜2滴垂らして蒸気吸入
  • キャリアオイルで薄めて胸元に塗布

 

ユーカリやペパーミントとブレンドすると、さらに呼吸がラクに感じられます。

 

【関連記事】オーストラリアの万能オイル「ティーツリーオイル」の使い方

オーストラリアの花粉症の市販薬の利用

花粉症の薬はスーパーマーケットやドラッグストア(Pharmacy / Chemist)で購入できます。

 

代表的な花粉症の薬は:

  • 抗ヒスタミン薬:Loratadine(クラリチン系)、Cetirizine(ジルテック系)
  • 点鼻スプレー
  • 抗ヒスタミン入り目薬

 

グレープ味のチュアブルタイプの花粉症の薬もスーパーマーケットで購入できます。

 

※強い薬はGP(かかりつけ医)の処方が必要です。

オーストラリアで花粉症がつらいときの医療機関

「市販薬が効かない」といった症状が出たら、無理せず医療機関を受診するのが安心です。

 

まずは最寄りの GP(General Practitioner:かかりつけ医) を受診するのが基本。

 

GPは花粉症の症状に応じて、抗ヒスタミン薬や点鼻薬の処方をしてくれます。

 

オーストラリアでは薬局で買える市販薬も多いですが、症状が強い場合は医師の処方のほうが効果的なケースもあります。

 

さらに、慢性的に花粉症が重い人は、GPから アレルギー専門医(Allergist / Immunologist) を紹介されるケースも。

 

アレルギー検査で原因となる花粉を特定し、必要に応じて「免疫療法(アレルゲン免疫治療)」を受けられる場合もあります。

 

市販薬で様子を見るのも一つの対処法ですが、症状が生活に支障をきたすようなら、早めにGPにかかるのがおすすめです。

花粉予報をチェックできるおすすめリンク集

Melbourne Pollen App(メルボルン専用)

実際の花粉カウントをもとにした7日間予報と「雷雨喘息(Thunderstorm Asthma)」警報も備えたアプリです。

Melbourne Pollen モバイルアプリ公式ページ

Weatherzone(全国対応の天気・花粉情報)

各都市のローカル天気ページで「UV & Pollen Index」を有効化すると、花粉予報が表示されます。

Weatherzone UV & Pollen Forecasts ガイド

Bureau of Meteorology(オーストラリア気象局)

オーストラリア全土の天気予報や警報が確認できる政府公式サイト。直接花粉カウントを表示するわけではありませんが、天気との組み合わせで花粉傾向の予測に役立ちます。

BOM 一般天気・警報ページ

まとめ|オーストラリアの花粉症

花粉症はつらいですが、正しい知識と対策があれば「ただ耐えるだけ」ではなくなります。

 

オーストラリアで暮らすうえでの季節のリズムとして受け止めつつ、自分に合った方法でうまくつき合っていきましょう。

 

オーストラリアに住む方や留学予定の方は、日本とは違う種類の花粉症対策を知っておくと安心です。