オーストラリアのスーパーマーケットで目にする食べ物「Crumpets(クランペット)」
クランペッはパンケーキの親戚のようでいて、でもパンでもホットケーキでもない。
なんとも説明しづらいんだけど、食べてみると「この食感たまらん!」ってなる不思議な存在。
この記事では朝食やおやつでよく食べているクランペットについて紹介します。
もくじ
クランペットのふわもち食感と“穴”の魔法

クランペットの特徴は、表面にあいた無数の穴。
トースターで軽く焼き、バターを落とすと、奥までじゅわ~っと染み込んでいく。
そこにハチミツやメープルシロップをたらせば、甘さ広がって至福のひと口に。
チーズやベジマイトをのせて食べる人もいるので、甘い派も塩っぱい派も満足できます。
スーパーで気軽に買えるクランペットの安心感

オーストラリアのスーパーマーケットには6枚入りや12枚入りのクランペット必ず売ってますし、特設売り場が設けられていることも。
値段もお手頃で、冷凍保存もOK!
朝食に、午後のおやつに、ちゃちゃっとトーストすればおいしく食べれる「常備しておくと安心なやつ」の代表です。
クランペットはイギリス生まれ

クランペットのルーツはイギリス。
ブリタニカ百科事典によれば、17世紀には「薄いパンケーキ」みたいな姿で生まれ、その後ヴィクトリア朝時代にイーストが加わり、現在の「ふわもち+穴あき」スタイルに進化したそう。
(出典:Encyclopaedia Britannica-Crumpet)
19世紀には紅茶のお供として、イギリスのティータイムに欠かせない存在に。
つまり、クランペットは「本場イギリスのティータイムのアイドル」でした。
それがオーストラリアに渡り、今では「朝ごはんの頼れる相棒」へとキャラチェンジ。
食文化っておもしろい。
クランペット開封後の注意点

冷蔵保存は短期間に
- 開封後は 冷蔵庫で保存してください。
- 水分を多く含んでいるため 2~3日程度で食べきるのが理想。
- そのまま放置するとカビが生えやすいので注意。
長期保存なら冷凍を
- 食べきれない分は 1枚ずつラップに包んで冷凍しておくと安心。
- 食べるときは、冷凍のままトースターで焼けばOK。ふわもち感も復活。
湿気に弱い
パッケージを開けっぱなしにすると、すぐに表面が乾いたりベタついたりします。
開封後は 密閉袋やタッパー に入れて保存するのがおすすめ。
日本でクランペットはどこで買える?
成城石井・KALDI
すべての店舗で常時扱っているわけではないようですが、クランペット風のパンケーキミックスや、すでに焼いてあるものが輸入食品コーナー で販売されていることがあります。
ベリーズティールーム
「ベリーズティールーム」という英国菓子・紅茶店がクランペットを焼いて、オンラインで販売しています。
楽天・amazonなどのECサイト
「クランペットミックス 200g×3袋」など、ミックス粉タイプの商品が複数出品されています。
生地を作って焼く手間はあるものの、比較的リーズナブルな価格で購入できます。
最後に
朝食はあまり手をかけずに済ませたいので、パンを焼く感覚でクランペットをトースターに入れ、コーヒーを淹れている間に準備完了。
ジャムやピーナッツバターをのせれば、ちょっと特別感のある朝ごはんになります。
小腹がすいたときのおやつにはバターとハチミツ。
外はカリッ、中はふわもち。
クランペットは、パンでもパンケーキでもない「第三のふわもち」
イギリスの紅茶文化からオーストラリアへと受け継がれた庶民派の一品です。