オーストラリアの12月、スーパーに突然並び始める季節限定ドリンクがあります。
それがエッグノッグ(Eggnog)
日本ではあまり馴染みがありませんが、オーストラリアではクリスマスシーズンの定番飲料として毎年販売されます。
この記事ではエッグノッグの味・特徴などをお伝えします。
もくじ
エッグノッグとは?|卵×ミルクの濃厚クリスマスドリンク
エッグノッグとは、
- 卵
- ミルク(またはクリーム)
- 砂糖
を主な材料とする甘い乳製品系ドリンク。
海外では伝統的に冬〜クリスマス時期に飲まれる飲み物で、アメリカ・イギリス・オーストラリアなどの英語圏で広く知られています。
オーストラリアではいつ飲む?販売時期は?
オーストラリアでエッグノッグが店頭に並ぶのは、
11月下旬〜12月末、ほぼクリスマス限定
Coles や Woolworths などの大手スーパーなどで期間限定で登場します。
なお、オーストラリアの12月は真夏(30度超え)
本来は寒い季節に飲むはずのエッグノッグを、半袖&エアコンの効いた部屋で飲むという、なかなか不思議な文化です。
※クリスマスを過ぎると一気に消えるので12月末までにお試しください。
エッグノッグの味は?まずい?おいしい?
わたし個人の感想でしかないのですが、エッグノッグは好みが分かれます。
味の特徴
- とにかく甘い
- 卵感がしっかりある
- 飲みものというより液体デザート
例えるなら、
- 飲むカスタード
- 溶けかけのプリン
に近い味と食感です。
ゴクゴク飲むタイプではなく、少量をゆっくり味わう飲み物という位置づけかなー、と思います。
エッグノッグとカスタードの違いは?材料が似ているのに別物な理由
エッグノッグとカスタードは、使われている材料を見るととてもよく似ています。
しかし、この2つは目的も使われ方もまったく異なる別物です。
まず材料だけを見ると、エッグノッグとカスタードに大きな差はありません。
- 卵
- ミルク(またはクリーム)
- 砂糖
ここまでは共通しています。
違いが生まれるのは、作り方・濃度・用途の部分です。
違い①:飲み物か、食べ物か
最大の違いは、形状と役割です。
- カスタードは、とろみをつけてスプーンで食べるもの
- エッグノッグは、液体のままグラスで飲むもの
違い②:加熱するかどうか
カスタードは、卵を加熱して固めることで、あの独特のとろみが生まれます。プリンやカスタードクリームが「食べるもの」なのは、この工程があるから。
エッグノッグは、基本的に加熱せず(または軽く温める程度)に作られます。そのため卵は固まらず、さらっとした状態のまま飲めるようになっています。
※市販のエッグノッグは殺菌処理されているため、安全面の心配はありません。
違い③:アルコールが入る文化
海外では、エッグノッグに
- ラム酒
- ブランデー
- バーボン
などを加えるのが伝統的です。
カスタードにアルコールを入れる文化はほとんどありません。
この点も、エッグノッグが「飲み物」として扱われる大きな理由のひとつです。
つまり、
カスタード:料理・デザートの素材
エッグノッグ:クリスマスという季節を楽しむための行事用ドリンク
エッグノッグは味そのものよりも、
「クリスマスの時期にこれを飲む」という文化や雰囲気を含めて楽しまれる存在です。
まとめ|クリスマスの季節限定ドリンク「エッグノッグ」
エッグノッグは、クリスマスが近づいた合図。
年末の空気を感じるための飲み物という季節行事的な存在です。
- 味は濃厚で甘く、好みは分かれる
- 11〜12月限定でスーパーに登場
- 真夏に飲むという文化的ギャップも含めて面白い
オーストラリア在住・滞在中でスーパーで見かけたら、話のネタとして一度試してみる価値はありです。


