オーストラリアのイベント
「National Pajama Day(ナショナル・パジャマ・デー)」は、
子どもたちへの支援を目的としたチャリティイベントです。
毎年7月に開催され、2025年は7月25日(金)が公式開催日
名前の通り、参加者はこの日、家や職場、学校、保育園などで一日中パジャマを着て過ごすのがルール。
ナショナルパジャマデーの活動を通じて寄付を集め、支援を必要とする子どもたちに届けることが目的です。
見た目はちょっとゆるくて可愛いイベント。
でも、背景には深い社会的な意義があります。
もくじ
主催はThe Pyjama Foundation(パジャマ財団)

(画像出典:National Pajama Day公式サイト)
ナショナルパジャマデーのイベントを主催しているのは、
オーストラリアの非営利団体
「The Pyjama Foundation(パジャマ財団)」
2004年に創設されたこの財団は、家庭での虐待・ネグレクトなどを経験した子どもたちに、教育や読書の支援を行っています。
「学ぶことが、子どもたちの未来を変える」
そんな思いを胸に、ボランティア「Pyjama Angels(パジャマ・エンジェル)」が子どもたちに寄り添う活動を続けています。
なぜパジャマ?National Pajama Dayの目的と背景

虐待やネグレクトを受けた子どもたちをサポート
オーストラリアでは、家庭での養育が困難な事情により
養護施設や里親制度のもとで生活している子どもが2022–23年6月末時点で約4万5,000人と報告されています。
(参照:オーストラリア保健福祉研究所(AIHW)の報告書より)
その多くが、愛着形成や学習の遅れに悩んでおり、学校で孤立してしまうケースも少なくありません。
The Pyjama Foundationは、支援が必要な子どもたちの元を週に1回訪れ、1対1で対話・読書・ゲームなどを通じた学習をサポートする活動を行っています。
教育支援が子どもの将来をひらくカギに
この活動の目的は、「学力向上」ではなく「学ぶことの楽しさを取り戻すこと」
多くの子どもが、本を読んでもらう経験すらないまま成長しています。
そんな彼らに温かな言葉や、誰かに認められる体験を届けることが、長い目で見たときに自己肯定感や将来への希望につながっていきます。
ナショナルパジャマデーはパジャマ財団の日々の活動を支えるための寄付と認知拡大を目的とした一日です。
参加方法は?National Pajama Dayの過ごし方

ナショナルパジャマデーの参加のステップはとても簡単!
- 公式サイトからイベントに登録
- パジャマ姿で過ごす日を決める(公式開催日は2025年7月25日)
- SNSなどで寄付を呼びかける or 自分で寄付をする
- 寄付金を財団へ送る
個人でもグループでもOK!
職場、学校、地域団体など、どんな規模でも参加できる柔軟さが魅力です。
ナショナルパジャマデイ、日本からでも参加できる?

日本にいても、公式サイト経由でのオンライン寄付が可能です。
また、イベントの存在をSNSやブログでシェアするだけでも、多くの人に活動を知ってもらうきっかけになります。
「こんなチャリティがあるんだよ」と伝えるだけでも、じゅうぶん社会貢献になります。
まとめ|“あたたかいパジャマ”が、子どもの心を包む
National Pajama Dayは、日常の延長線上でできる社会貢献です。
難しい知識も、特別な技術も必要ありません。
少しの行動と、少しの優しさが、大きな変化を生み出します。
「どんな人生にも、学ぶチャンスを」
そんな想いに共感したなら、今年はあなたもパジャマで一歩、踏み出してみませんか?