一緒に暮らし始めた無職男との生活、10年後の現状

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彼氏が無職なのに同棲に踏み切るっていうのは、一般的には「大丈夫?」な事案。

 

ひとつ前の記事で、マレーシア人パートナー(タムタム)との出会いのきっかけ・なれそめについて書きました。

 

 

今回は「パートナーの無職時代~現在」の10年をざーっと振り返ってみたいと思います。

 

留学先のクラスメイトとして出会い、シドニーで一緒に暮らすことになったんですけどね、、、(だいぶ端折った!)

 

一緒に住むことを決めた時、パートナーのタムタムは無職でした。



無職の彼氏と同棲に不安はあったか?

 

上記ツイートをしたところ、

「無職の男性と一緒に暮らすの不安じゃなかった?」

と、似たような境遇になりそうな方からご質問いただきました。

 

当時を振り返りますと、、、、

「いざとなったら私が養えばいいか!」

と思ってました。

 

特に不安はなかったです。

 

パートナーが稼ごうが稼げまいが、それは私の中では大きな問題ではありませんでした。

 

それでも、シドニーは物価が高いので贅沢はできません。

 

私達は古いアパートを2人で借りて、家具はひとつひとつ揃えていく生活でした。

 

車はおろか、食事をするときのテーブルも、調理器具も、テレビも、シャワーカーテンも何にもないところからのスタート。

 

はたから見たら、貧しい暮らし・・・だったかもしれません。

 

でも、物やお金の不足感よりも、2人で始める新生活へのワクワク感の方が勝っていました。

無職男、個人事業主として独立

パートナーは「就職」ではなく「独立開業」を選びました。これは彼が持つ民族のルーツが大きく影響を与えたのではないかと予想します。

 

彼は中華系のバックグラウンドがある「中華系マレーシア人」

 

祖父母は中国からマレーシアに渡った華僑。家族も親戚も海外でビジネスを立ち上げている人が多く、彼も挑戦したかったのだ、と。

 

やりたいことはやればいい。

心配するより応援したいと思いました。

 

この時も、

「いざとなったら私が養えばいいか!」

という考えが根底にありました。

 

私は彼の仕事に関する能力はよくわからなかったけど、こんなに周りの人に頼りにされて、好かれている人ならきっと上手くいくはず、という確信がありました。

 

タムタムの仕事は貿易関連。

軌道に乗るまで3~4年はかかったと記憶しています。

 

記憶が曖昧なのは、世帯年収が上がったところで私たちの生活レベルにそれほど変化がなかったから。

 

お金があってもなくても私たちの生活はけっこう楽しいことがわかりました。

そして10年後、パートナーと私の現状

その後、私も仕事を辞めて独立し、フリーランスとなりました。

 

※そのいきさつや具体的な仕事内容はここでは割愛します。詳しくは⇓

【ブログ運営のその先】未経験から在宅で稼ぐフリーランスの収入源【私の場合】

 

私たちは2人で「海外で個人事業主」に。

 

お互い少しずつ収入も増え、そこそこ経済的に安定してきました。

 

時間の融通もある程度きくようになり、雇われ時代と比べると自由に一時帰国や海外旅行に行けるようになりました。

 

タムタムは仕事で出かけると、在宅で働いている私に「お土産」といって果物やお菓子を買ってきてくれます。

 

週末は「デート」と称し、スーパーで食料品の買い出し。

 

そんな平凡で穏やかな暮らしを手に入れました。

 

が!

ここで「めでたし、めでたし」とならないところが人生の醍醐味です。

しかし平穏な日々は続かない!私たちの冒険は続く

2022年2月、パートナーが、

「買収したい事業があるんだ」

と、相談に近い決定事項を伝えてきました。

 

は?

買収?

ちょっと意味わかんない・・・と混乱する私に彼はこう説明しました。

 

コロナの影響で運営が立ち行かなくなった事業が売りに出されている。稼働時間は取れる。再建して利益を出せる。

 

よくわかないけど、タムタムがやりたいならいいんじゃない?と返事をしました。

 

そして、彼は「既存の従業員の雇用を保障したい」「お客様に今まで通り取り扱い商品をお届けすることを約束したい」と話してくれました。

 

あぁ、この人らしいな、とタムタムの心意気を誇らしく感じ、私もいくばかの資金を出資。

 

私たちのささやかな蓄えはずいぶん減ってしまいました。

 

そして、現在、彼の新規事業は赤字を垂れ流しています。

 

それでも、まぁいいか、おもしろくなってきた!とワクワクした気分で毎日を過ごしています。

 

私たちは安定よりも、冒険を求めているのかもしれません。

 

そうならないことを祈るけど、いざとなったら好きな男一人くらい私が養います。

最後に:無職=可能性は無限大

パートナーも私も「無職」を経て、独立開業しました。

 

今だから言えるのですが、

何ができるのか?何をやりたいのか?と、自分と向き合う無職期間があったから今があるんだなと思います。

 

働き方・お金の稼ぎ方は一昔前では考えらないほど多様性が広がり、選択肢も可能性も無限大と言っていい時代。

 

「仕事をしていないこと」をネガティブに捉えるのではなく、本当にやりたいことを見つける準備期間として考えてもいいんじゃないかなと思ったりもします。