オーストラリアの年末年始は真夏。
生活のテンポも習慣も、日本とはだいぶ違います。
この記事では実際に住んでみて感じた体感を交えながら、オーストラリアの年末年始事情をお伝えします。
もくじ
オーストラリアの年末年始の祝日はいつ?
年末年始に関係する主な祝日は以下の通りです。
- 12月25日:クリスマスデー
- 12月26日:ボクシングデー
- 1月1日:元日(New Year’s Day)
日本のように「三が日」という考え方はなく、実質的にはクリスマス前後が最大のイベントです。
年が明けてからは、意外とあっさり通常モードに戻ります。
【関連記事】日本でも流行るか!? クリスマス翌日のボクシング・デーってなに?
オーストラリアで大掃除はする?
オーストラリアでは日本のような年末の大掃除文化はありません。
年末だから家中を徹底的に掃除する、という発想は一般的ではなく、
- 普段通りに掃除する
- 気になったところだけ片付ける
- そもそも外出や旅行を優先する
という人が多い印象です。
12月は一年でいちばん暑い時期。
「この暑さで大掃除?」と思ってしまうのも正直なところ。
大掃除に似た習慣として「Spring Cleaning(スプリング・クリーニング)」があります。
年末ではなく、時期は春(9〜10月)
冬が終わったあとに、家を一気にリセット(いらない物を捨てたり、クローゼット整理、窓・カーペット・ガレージの掃除など)
これも「やる人はやる」「やらない人は一生やらない」 レベル かなぁという印象です。
オーストラリアにお歳暮はある?
日本のようなお歳暮の習慣はありません。
年末に一斉に贈り物をする文化はなく、代わりに一般的なのは、
- クリスマスカード
- カジュアルなギフト(チョコレート、ワインなど)
- 「Thank you」の気持ちを伝える小さな贈り物
特にビジネスシーンでは、
- 高価すぎない
- 気を使わせない
- 形式張らない
このあたりが重視されます。
ちなみに、今年、仕事関係の方からいただいたギフトは8割がたお酒でした。
オーストラリアの年末年始の食べ物は?
オーストラリアの年末年始は完全に夏仕様です。
よく見かけるのは、
- BBQ(ソーセージ、ステーキ、シーフード)
- エビ(この時期の定番)
- ハム
- サラダや冷たい前菜
- マンゴーやチェリーなどのフルーツ
年越しそばやおせちはアジア系スーパーや日本食レストランで調達できますが、あくまで「やりたい人がやる」程度です。
私は大晦日はいつもお蕎麦食べてます。
年越しの準備は整った! pic.twitter.com/8ktBQ2wNj3
— ふくちゃん (@fukuchan5818) December 29, 2025
「エッグノッグ」という「飲むプリン」のような激甘ドリンクも12月末くらいまでスーパーで販売しています。
【関連記事】エッグノッグとは?オーストラリアで定番のクリスマスドリンクを解説
オーストラリアの仕事納め・仕事初めはいつ?
オーストラリアの仕事納めは企業や職種にもよりますが、
クリスマス(12月25日)を境に多くの企業が長期休暇に入ります。
12月中旬から年末にかけて徐々に人が減り、クリスマスイブ(12月24日)後にはオフィス街が静かになります。
仕事初めは1月2日〜6日頃。
1月最初の月曜日から本格再開する企業が多いです。
12月下旬〜1月上旬は、
- メールの返信が来ない
- 承認が止まる
- 「担当者がホリデー中」
が当たり前に起こります。
「この時期は何も進まないもの」と割り切ることが大切。
年末年始、オーストラリアのスーパーやお店は開いている?
クリスマスデー(12月25日)は完全休業の店が多く、
ボクシングデー(12月26日)以降は通常営業に戻り、
31日の大晦日は営業、1日はお休み、2日から通常営業となるのが一般的です。
お店により営業時間が短縮することもあるので公式サイトや公式SNSでチェックしてください。
以下のオーストラリア版Yahooニュースで、
- Coles
- Woolworths
- K-Mart
- Westfield
- BWS
といった、主要小売店の年末年始の営業日がまとまっています。
【参照】New Year’s store opening hours for Coles, Woolworths, Kmart, Westfield, BWS and Bunnings
シドニーハーバーの年越し花火は別格
12月31日の夜、シドニーハーバーでは大規模なカウントダウン花火が打ち上げられます。
オペラハウスとハーバーブリッジを背景にした花火は世界的に有名で、毎年国内外から多くの人が集まります。
シドニーの年末の花火は2回打ち上げられます。
- 21時ごろ:ファミリー向けの花火
- 24時ちょうど:カウントダウン花火
21時の花火は子ども連れでも見やすく、深夜0時の花火は本番ですが混雑必至。バルコニーや高台、テレビ中継で楽しむことも多いです。
花火が終わると、1月1日の朝は意外なほど静か。
あっさり年明け、という感じです。
オーストラリアの年末年始まとめ
日本の感覚でいると拍子抜けしますが、慣れるとこの“区切りの弱さ”も悪くありません。
在住者にとって、年末年始は特別感よりも生活感の延長という印象です。
年末年始だからといって無理に何かを区切らなくても、生活はちゃんと続く。
そんな感覚に慣れるのも、オーストラリア生活の醍醐味かもしれません。



